2003 東京理科大学 理学部情報数理学科2月13日実施MathJax

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2003 東京理科大学 理学部情報数理学科B方式

2月13日実施

配点50点

易□ 並□ 難□

2003年東京理科大理学部情報数理学科2月13日実施【1】の図

【1】 図のように,半径 2 の円 C 2 が,原点 O (0 ,0) を中心とする半径 9 の円 C 1 に内接しながらすべらずに回転するとき,円 C 2 の周上に固定された点 P の軌跡を考える.円 C 2 の中心を Q とし,線分 OQ x 軸の正の部分となす角を θ とする.

 最初,円 C 2 は円 C 1 に点 A (9 ,0) で内接し,点 P と円 C 2 の中心 Q はそれぞれ点 A と点 ( 7,0 ) の位置にあるものとする.

(1) 円 C 1 C2 の接点を R とするとき, PQR ϕ とおく. ϕ θ を用いて表せ.

(2) 点 P が円 C 1 の周上にくるときの θ の値を, 0θ 2π の範囲ですべて求めよ.

(3) 図において,点 P の座標を (x ,y) とする. x y θ を用いて表せ.

(4)  0θ 49 π において, d yd θ 0 となることを示せ.

(5) 点 P が点 A の位置に戻ってくるまでに描く曲線を C とする.その概形を解答用紙の座標平面に描け.

(6) (5)で定めた曲線 C の長さを求めよ.

2003 東京理科大学 理学部情報数理学科B方式

2月13日実施

配点50点

易□ 並□ 難□

【2】  1 回の試行で事象 H か事象 T のどちらかがそれぞれ確率 p 0< p<1 ), 確率 q q= 1-p で起こるとし,この試行を繰り返し n 回行なう( n 1 ).

(1)  n2 1k n-1 とし,次の事象 A B を考える.

{ A: n-1 回目までに H がちょうど k-1 回起こり,n 回目に H が起こる B: n-1 回目までに H がちょうどk 回起こり, n 回目に T が起こる

A または B が起こるという事象の確率を求めよ.

(2)  n 回中 H が偶数回起こるという事象を考え,その確率を r n n1 で表す. 0 は偶数であるから r1= q である.このとき rn= 12 + 12 ( q-p) n となることを, n に関する数学的帰納法で証明せよ.

(3)  pn= 1 n 2 のとき, n 回中 H がちょうど 2 回起こる確率を a n で表す.

(a)  an n の式で表せ.

(b) 数列 a 2 a3 a4 について lim n a n を求めよ.

(4)  p= 12 n=10 とするとき, H が続いて起こることのない確率 R を求めたい.最初に(a)に答え,続いて(a)をヒントしにして,(b)に答えよ.

(a)  3 個の 1 7 個の 0 を一列に並べる並べ方のうち, 1 が隣り合うことのない並べ方が N 通りあるとし, N の値を求めたい.まず, 0 7 個一列に並べておく.最初の 0 の前, 0 と次の 0 の間,最後の 0 の後,の全部で 8 箇所のうち, 3 箇所に 1 1 個ずつ置くという考え方がある.この考え方によって, N の値を求めよ.

(b) 確率 R を求めよ.

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