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2004 東京大学 後期

理科I類

易□ 並□ 難□

【1】  r は正の実数とし,角 θ 0< θ< π 2 を満たすとする. xy 平面の原点 O P 0 ( 1,0 ) P 1 として,点 P 2 P3 を,以下の条件(a),(b),(c)が n =0 1 2 に対して満たされるようにとる.

 このとき次の問に答えよ.

(1)  r θ を用いて表せ.

(2) 点 P n の座標を (x n,y n) とする.複素数 z n=x n+y ni θ を用いて表せ.

(3) 数列 {x n} {y n} がともに収束するための必要十分条件は π3 <θ< π2 であることを証明せよ.

 以下 π3 <θ< π2 とする.極限値 lim n xn lim n y n を,それぞれ θ の関数と考えて, α (θ) β (θ ) とおく.

(4) 極限値

limθ π3 +0 α (θ ) limθ π3 +0 β (θ )

をそれぞれ求めよ.

(5)  π 3<θ <π2 における β (θ) の最大値を求めよ.

2004 東京大学 後期

理科I類

易□ 並□ 難□

【2】 集合 A B A ={0, 1,2, 3,4, 5,6, 7} B ={0, 1} とし, N 3 以上の整数とする.また,各項が 0 または 1 からなる数列を 01 数列と呼ぶことにする.

  01 数列 a 1 a2 aN に対し, A から B への写像 f を用いて,新しい 01 数列 b 1 b2 b N を,

と定め, b1 b2 bN a 1 a2 aN から f によって得られるという.ただし, A から B への写像 f とは, A の各要素 x に対して B の要素 f (x ) をただひとつ対応させる規則をさすものとする.

 次の問に答えよ.

(1)  A から B への写像は,全部で何通りあるか.

(2)  f(0 )=f (3)= f(4 )=f (7)= 0 f( 1)=f (2) =f( 5)=f (6) =1 であるとき,

bk= 1 2 {1+ (-1 )k } k= 1 2 N

となるような 01 数列 a 1 a2 aN を求めよ.

(3)  A から B への写像 f が,条件

(P)  f(2 m) f(2 m+1 ) m= 0 1 2 3

を満たすとする.このような f は何通りあるか.

(4)  A から B への写像 f が条件(P)を満たすならば,どのような N 項からなる 01 数列も,ある 01 数列 a 1 a2 a N から f によって得られることを示せ.

2004 東京大学 後期

理科I類

易□ 並□ 難□

【3】  xy 平面に点 (-1 ,0) を中心とする半径 1 の円 A と,点 (1 ,0) を中心とする半径 1 の円 B をとる.円 A の内部を D B の内部を E とする.

 次の問に答えよ.

(1) 点 (-1 +cos θ,sin θ) における円 A の接線を l とする.円 B の接線 m l と直交するとき, l m の交点 P の座標を θ を用いて表せ.

(2) 領域 D にも E にも重ならないように 1 辺の長さが 2 の正方形を x y 平面内で動かすとき,この正方形が通りえない部分の面積を求めよ.

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