2005 立命館大 理系学部A方式2月3日実施MathJax

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2005 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】(1)  t を実数とする.整式 f (x ) (x t)2 で割った余りは f ( t)+ f (t ) である.よって,方程式 f (x ) の解 t がこの方程式の重解であるための必要十分条件は, f ( t) = である.ただし, t f (x )= 0 の重解であるとは, f (x ) (x t)2 で割り切れることである.

(2)  a b を実数として 4 次式 f (x )=3 x4 4 x3 6 a2 x2+ 12a 2x +b について考える. f( x)= 0 が実数の重解を持つのは b a を用いて b = または b = または b = と表される 3 つの場合である.重解が 2 つあるのは,条件 a>0 a1 のもとでは a = b= のときで,その 2 つの重解は である.

2005 立命館大学 理工学部,情報理工学部A方式2月3日実施

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【2】  f(x ) g (x ) < x< で定義された実数値関数で, f ( 0) 2 +g (0 ) 2 >0 とする.また,任意の実数 x y に対して,次の等式 を満たしているものとする.

f( x+y )=f (x ) f(y )g (x ) g (y)

g( x+y )=f (x ) g(y )+f (y ) g (x )

(1)  f(0 ) g (0 ) を求め,その計算過程も含めて に記入せよ.

(2) 等式 より, y0 に対して

f ( x+ y) f( x) y= f (x ) g (x )

g (x+ y) g (x ) y= f(x )+ g (x )

である.ただし, y の関数である.したがって,もし, f( x) g( x) x= 0 で微分可能で f ( 0)=2 g ( 0)= 1 であるならば, f( x) g( x) はすべての x で微分可能で,

f ( x)=

g (x )=

という関係式が成り立つ.このとき, F (x ) =log { f (x )2 +g (x ) 2 } とおくと,その導関数は定数で F (x )= となる.このことと(1)の結果より F (x )= となるので, f ( x)2 +g (x) 2 = となることがわかる.

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【3】  xy 平面において,放物線 y =x2 -1 の一つの接線を l1 :y=k x+ a とする.放物線 y= (x-4 )2 の接線で, l1 に平行なものを l 2:y= kx+ b とする.ただし, k>0 とする.

(1) このとき, a b k を用いて a= b = と表される.

(2)  a>b となるための k の範囲は である.このとき,接線 l 1 上の任意の点と接線 l 2 との距離 d k を用いて d = と表される.これより, d が最大となるのは k = のときで,最大値は である.

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【4】 等式

(a +b )N = k=0 N Ck N a kb Nk Ck N = N!k! (N k)!

を二項定理という.これを利用して以下の設問に答えよ.

 表の出やすい銅貨を N 回投げる.そのうち,表が偶数回( 0 回を含む)出る確率を P e とし,表が奇数回出る確率を P o として, Pe P o の大小関係を調べたい.

 まず,奇数の N =2 m+1 について調べてみる. 1 回投げて表が出る確率を p とすれば, N 回のうちで表が k 回でる確率は Ck N であるから,

Pe= k =0m P o= k=0 m

となる.ここで二項定理を応用すれば, Pe Po = となるが,題意より p > 12 であるから, Pe P o の大小関係は Pe Po となる.

 一方, N が偶数のとき,上の結果 Pe Po= はそのまま成立するので P e P o の大小関係は Pe Po である.

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