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2009 東京大学 前期

文科

易□ 並□ 難□

【1】 座標平面において原点を中心とする半径 2 の円を C 1 とし,点 (1 ,0 ) を中心とする半径 1 の円を C 2 とする.また,点 (a, b) を中心とする半径 t の円 C 3 が, C1 に内接し,かつ C 2 に外接すると仮定する.ただし, b は正の実数とする.

(1)  a b t を用いて表せ.また, t がとり得る値の範囲を求めよ.

(2)  t が(1)で求めた範囲を動くとき, b の最大値を求めよ.

2009 東京大学 前期

文科

理科【1】の類題

易□ 並□ 難□

【2】 自然数 m 2 に対し, m-1 個の二項係数

C1 m C2 m C m-1 m

を考え,これらすべての最大公約数を d m とする.すなわち d m はこれらすべてを割り切る最大の自然数である.

(1)  m が素数ならば, dm= m であることを示せ.

(2) すべての自然数 k に対し, km- k d m で割り切れることを, k に関する数学的帰納法によって示せ.

2009 東京大学 前期

文科・理科共通問題

易□ 並□ 難□

【3】 スイッチを 1 回押すごとに,赤,青,黄,白のいずれかの色の玉が 1 個,等確率 14 で出てくる機械がある. 2 つの箱 L R を用意する.次の 3 種類の操作を考える.

(1)  L R は空であるとする.操作(A)を 5 回おこない,さらに操作(B)を 5 回おこなう.このとき L にも R にも 4 色すべての玉が入っている確率 P 1 を求めよ.

(2)  L R は空であるとする.操作(C)を 5 回おこなう.このとき L 4 色すべての玉が入っている確率 P 2 を求めよ.

(3)  L R は空であるとする.操作(C)を 10 回おこなう.このとき L にも R にも 4 色すべての玉が入っている確率を P 3 とする. P3 P1 を求めよ.

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文科

易□ 並□ 難□

【4】  2 次以下の整式 f (x)= ax 2+b x+c に対し

S= 02 | f (x) | dx

を考える.

(1)  f(0 )=0 f( 2)=2 のとき S a の関数として表せ.

(2)  f(0 )=0 f(2 )=2 をみたしながら f が変化するとき, S の最小値を求めよ.

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理科

文科の【2】の類題

易□ 並□ 難□

【1】 自然数 m 2 に対し, m-1 個の二項係数

C1 m C2 m Cm -1 m

を考え,これらすべての最大公約数を d m とする.すなわち d m はこれらすべてを割り切る最大の自然数である.

(1)  m が素数ならば, dm =m であることを示せ.

(2) すべての自然数 k に対し, km -k d m で割り切れることを, k に関する数学的帰納法によって示せ.

(3)  m が偶数のとき d m 1 または 2 であることを示せ.

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理科

易□ 並□ 難□

【2】 実数を成分にもつ行列 A =( ab c d ) と実数 r s が下の条件(ⅰ),(ⅱ),(ⅲ)をみたすとする.

 このとき以下の問に答えよ.

(1)  B= ( 1r 0 1 ) -1 A ( 1 r0 1 ) a c r s を用いて表せ.

(2)  Bn= (1 0 )=( z n wn ) n=1 2 とするとき, lim n z n=lim n w n=0 を示せ.

(3)  c=0 かつ | a| <1 を示せ.

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理科

易□ 並□ 難□

【4】  a を正の実数とし,空間内の 2 つの円板

を考える. D1 y 軸の周りに 180 ° 回転して D 2 に重ねる.ただし回転は z 軸の正の部分を x 軸の正の方向に傾ける向きとする.この回転の間に D 1 が通る部分を E とする. E の体積を V (a ) とし, E { ( x,y, z) | x0 } との共通部分の体積を W (a ) とする.

(1)  W(a ) を求めよ.

(2)  lima V (a ) を求めよ.

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理科

易□ 並□ 難□

【5】(1) 実数 x -1< x<1 x0 をみたすとき,次の不等式を示せ.

(1 -x) 1- 1 x <( 1+x) 1x

(2) 次の不等式を示せ.

0.9999101 <0.99< 0.9999100

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理科

易□ 並□ 難□

2009年東大前期理科【6】の図

【6】 平面上の 2 P Q の距離を d (P, Q) と表すことにする.平面上に点 O を中心とする一辺の長さが 1000 の正三角形 A1 A2 A3 がある. A 1A 2A 3 の内部に 3 B 1 B2 B3 を, d( An ,Bn )=1 n=1 2 3 となるようにとる.また,

とおく. n=1 2 3 のそれぞれに対して,時刻 0 A n を出発し, en の向きに速さ 1 で直進する点を考え,時刻 t におけるその位置を P n( t) と表すことにする.

(1) ある時刻 t d (P1 (t ),P 2(t )) 1 が成立した.ベクトル e1 -e 2 と,ベクトル a 1 とのなす角度を θ とおく.このとき | sinθ | 1 1000 となることを示せ.

(2) 角度 θ 1 θ 2 θ 3 θ 1= B1 A1 A2 θ2 =B 2A 2A 3 θ 3= B3 A3 A1 によって定義する. α 0 <α< π 2 かつ sin α= 1 1000 をみたす実数とする.(1)と同じ仮定のもとで, θ1 +θ 2 の値のとる範囲を α を用いて表せ.

(3) 時刻 t 1 t2 t3 のそれぞれにおいて,次が成立した.

d( P2 (t1 ),P 3( t1) )1 d( P3 (t2 ),P1 ( t2) )1 d( P1 (t3 ),P 2( t3 ))1

 このとき,時刻 T= 1000 3 において同時に

d(P 1( T),O) 3 d (P2 (T ),O) 3 d (P3 (T ),O) 3

が成立することを示せ.

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