2009 立命館大 理系学部A方式2月3日実施MathJax

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2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月3日実施

易□ 並□ 難□

【1】 関数 f (x)

f(x )=x 4-3 x2

とする.

(1) 曲線 f (x) 上の点 (t, f(t )) における接線を l とする.ただし, t<0 とする. l の傾きは で, y 切片は である.この接線 l が原点を通るとき t= となる.このとき,曲線 y= f(x ) と接線 l は原点と点 ( ,f ( ) ) 以外の共有点をもち,その共有点の x 座標は であり,曲線 y= f(x ) と接線 l で囲まれた部分の面積は となる.

(2)  s 0 以上の実数とする. x についての方程式 f (x) =s x の異なる実数解の個数が

である.

2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月3日実施

易□ 並□ 難□

【2】  A は, 2 2 列の行列で,いずれの成分も 0 でなく,実数 a b に対して

3A 2+2 a A+b E=O

を満たしているとする.ただし, E 2 次の単位行列で, O 2 2 列の零行列である.このとき,

A3= ( ) A+ ( ) E

となる.なお, には a b を用いた式を記せ.さらに, A が,実数 c について

A3+ aA 2+b A+c E=O

を満たしているとする. A のいずれの成分も 0 でないから, b= c = となる.このことから,

A3= ( ) A+ ( ) E

と表され, 2 以上の自然数 n について,

An= ( ) A+ ( ) E

となる.なお, には a n を用いた式を記せ.

2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月3日実施

易□ 並□ 難□

【3】  n を自然数とする.中心の座標 ( x1 ,y1 ) (1 ,1) で半径が 1 の円を C 1 とし, 2 直線 y =0 y =y1 と円 C 1 に接し,中心の座標 ( x2 ,y2 ) x 1< x2 となる円を C 2 とする.以下同様にして, n3 のとき, 2 直線 y =0 y =yn -1 と円 C n-1 に接し,中心の座標 ( xn, yn ) x n-1 <x n を満たす円を C n と順に定めるものとする.

 このとき, x2 = であり, 2 以上の n について, n を用いて,

yn= xn =

と表される.したがって, Cn の中心の座標 ( xn ,yn )

yn= ( ) xn +

を満たす.また,

limn x n=

である.

 次に, Cn の面積を S n とおくとき,

n=1 Sn =

となる.

 なお, は, n を用いないで記せ.

2009 立命館大学 理系学部A方式(薬学部を除く)2月3日実施

易□ 並□ 難□

【4】(1) 表の出る確率が p 0< p<1 ), 裏の出る確率が 1 -p の硬貨を使って, A 君, B 君, C 君の 3 人が

A B C A B C A B C

の順に硬貨を投げ,初めて表を出したものを勝ちとする.

 この硬貨を投げ続けて n 回目に初めて表がでる確率は である. k を自然数として, 3k 回目までに A 君が勝つ確率 P A (k)

PA (k )=

となる.このとき

limk P A( k)=

となる.また, 3k 回目までに B 君が勝つ確率を P B (k) とすると

limk P B( k)=

であり, 3k 回目までに C 君が勝つ確率を P C (k) とすると

limk P C( k)=

となる.

(2)  m を自然数とする.(1)と同じ硬貨を用いて,今度は A 1 A 2 A m m 人が

A1 A2 A m A 1 A 2 A m

の順に硬貨を投げ,初めて表を出したものを勝ちとする. k を自然数として, mk 回目までに A 1 君が勝つ確率 P m (k)

Pm (k)=

であり,

limk P m( k)= lim m =

となる.

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