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【1】 を定数とし,であるとする.平面上を動く点を考える.時刻での点の座標はであるとする.時刻での点の座標をと表すとき,の関数は第次導関数をもつものとし,時刻で点を通り,その時刻における速度ベクトルはであるとする.さらに,点の加速度ベクトルは,つねにであるとする.このとき,ある時刻に,点が同じ点を同じ向きの速度ベクトルで通るようにを定めよう.
(1) まず,は関係式
を満たすので,となる.
(2) ある時刻でが同じ点を通ることは,がを用いておよび,と書き表せることと同値である.この時刻での点の速度ベクトルをだけ表すととなり,時刻での点の速度ベクトルをだけで表すととなる.この二つのベクトルが同じ向きであることは,と同値であり,このとき,となる.
を考える.このとき,次方程式がの範囲で少なくともつの実数解を持つようなを考えよう.
(1) まず,をで微分すると
となり,はにおいて極大値をとる.
(2) とおく.すると次方程式がなる実数解をもつのは,次のいずれかの場合であることがわかる.
(ⅰ) となる場合
(ⅱ) かつかつかつ(ただしとなる場合を除く)のすべての条件を満たす場合
(a) (ⅰ)の場合,なる実数解はちょうど個存在する.特に,かつの場合,この条件を成立させるようなを考えよう.そのに対応する座標平面上の点のなす領域に境界線を含めた図形の面積はとなる.
(b) 次に,(ⅱ)の場合,についての条件を,についての条件として表すと
かつ
(ただしとなる場合を除く)
となる.この条件を満たすを考えよう.そのに対応する座標平面上の点のなす領域に境界線を含めた図形の面積はとなる.なお,かつの場合,なる実数解はちょうど個存在する.