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2013 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】 以下では, i は虚数単位を表すものとする.

(1)

1 +22 i- 2+5 2i =x +yi= 1 z+wi

を満たす実数 x y z w x = y= z= w= である.

(2)

1+2 2i =( x+y i)2

となる実数 x y で, x>0 となるものを求めよう.両辺の実部と虚部をそれぞれ比較することにより, x y は連立方程式

{ =1 =2

を満たすことがわかる. y を消去して x に関する 4 次方程式 = 0 を得る.これを解くことによって,

1+2 2i =( + i )2

を得る.

2013 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【2】  a b c を実数とし, 2 次の正方行列

A=( -1 -2 34 ) B=( 1 aa b )

を考える. B には逆行列が存在するとし,さらに

AB= B( 10 0c )

が成り立つとすると, a= b= c= となり,このとき, B-1 = と書ける.従って,任意の正の整数 n に対して

An= ( )

となる.また行列 A n で表される 1 次変換により,座標平面上の点 P ( 0,1 ) が点 Q n に移されるとする.点 Q n の座標を ( x,y ) とするとき, x y には = 2 なる関係式が成り立つ.(注: から a b c を使わない式とし, n を含まない式である.)

2013 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【3】  a s を正の実数, t を実数とし,楕円

C:x 2+ y2a 2= 0

と直線

l: y=-s x+t

を考える. C l が共有点をもつための必要十分条件は, t2 と表せる.ただし, には, a s のみの式が入る.このときの共有点を A B とする.点 A B x 座標をそれぞれ x1 x2 として, x1 x2 となっているものとする.このとき,点 A B の座標を a s t を使って表すと

A ( a2+ s2 , a2+ s2 ) B ( a2+s 2 , a2 +s2 )

となる.

 いま, x1 x2 であるとして,点 A と点 B を結んだ線分 AB の長さを d とすると, d= a2+ s2 となり, lima d= となる.また, a s を固定したときの d の最大値は である.

 次に s =t としてみる. x1 =- 12 となるのは, s=t= a のみの式)となる場合である.このとき, C l で囲まれた部分の面積 S S = となる.ただし,そのような部分が 2 つ以上ある場合は,面積の小さい方を考えるものとする.

2013 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【4】(1)  0 から 49 までの数字が 1 つずつ書かれた 50 枚のカードが入った袋を用意する.その袋から 1 枚カードを引いた人に,そのカードに書かれている番号の 1000 倍の金額の商品券を渡すものとする.ただし,準備されている商品券 1 枚の額面には下記の(a),(b),(c)のような場合があり,商品券の枚数の合計が最も少なくなるようにして渡すものとする.

(a) 額面 100 円の商品券一種類のみを使うとき,渡す商品券の枚数の期待値は である.

(b) 額面が 1000 円と 5000 円の二種類の商品券を使うとき,額面 1000 円の商品券の枚数の期待値は であり,額面 5000 円の商品券の枚数の期待値は である.

(c)  n 1 <n<50 なる整数で, 50 の約数であるとする.このとき,額面 1000 円と額面 1000 ×n 円の二種類の商品券を使うとき,渡す商品券の合計枚数の期待値は であり, n= または n = のとき, は最小値 をとる.

(2)  N 4 以上の整数とし, N は整数となるものとする. 0 から N -1 までの数字が 1 つずつ書かれた N 枚のカードが入った袋を用意し,(1)と同様のルールで商品券を渡すものとする.整数 n 1 <n<N なる N の約数とし,額面 1000 円と額面 1000 ×n 円の二種類の商品券を使うとき,渡す商品券の枚数の合計の期待値は n = のとき最小値 をとる.

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