2013 立命館大 理系学部個別配点方式2月7日実施MathJax

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2013 立命館大学 理系学部個別配点方式

2月7日実施

易□ 並□ 難□

【1】 平面上に中心 O 半径が 1 の円を考え,その円に三角形 ABC が内接しているとする.さらに,点 O から辺 AB BC CA に下ろした垂線の足をそれぞれ L M N とするとき,ある実数 s t u によって,以下の等式が成り立っているものとする.

sOL +t OM +u ON =0 (*)

(1) 等式(*)を OA OB および OC を使った等式に書き直すと

(s+ u) OA + OB + OC =0

となる.いま, も正の実数である場合を考えよう.辺 BC : に内分する点を D とすると,

OD =- s+u OA

となる.このことから,点 O が三角形 ABC の内部にあるためには s +u であることが必要十分条件である.

(2) とくに, s=10 u=3 t>- 3 としてみよう,このとき,内積 OB OC t を使って と書き表せ, t= のときに 0 となって, BOC= さらに, BAC= となる.

2013 立命館大学 理系学部個別配点方式

2月7日実施

易□ 並□ 難□

【2】  s を実数とし,座標平面において点 P (s, -1 4) から放物線

C1 :y=x 2

に引いた 2 本の接線を l1 l2 とし,その接点をそれぞれ Q ( t,t2 ) R ( u,u2 ) とする.

(1) このとき, t+u s を使って t +u= と書ける.また t u= となる.

(2) 点 Q を通り直線 l 1 と直交する直線を m1 また,点 R を通り直線 l 2 と直交する直線を m 2 とすると, t u を使って

m1 :y= x+

および

m2: y= x+

と表せる. m1 m 2 の交点を S とすると,その座標は s のみを使って S ( , )

と書き表すことができる.従って, s が実数の範囲で変化するとき,点 S の軌跡は曲線

C2: y= x2 +

を描く.

(3) いま s s >0 の範囲で変化するとしよう.曲線 C 2 の点 S における接線と x 軸との交点を T とすると, T ( ,0 ) である. d=PT とすると, d2 s のみを使って d2= と表せる.したがって, d s = のときに最小値 をとる.

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2月7日実施

易□ 並□ 難□

【3】  1 から 15 までの数字が 1 つずつ書かれた玉が入った袋を考える.袋から 1 個ずつ玉を取り出し,取り出した玉は袋に戻さないとする.これを 3 回くり返して 3 つの玉を取り出し,そこに書かれている数字が,取り出した順に a b c であるとする.

(1)  a b c を順番に並べて 3 桁から 6 桁の数字を作る.たとえば, a=3 b=13 c=5 であるとき, 4 桁の数 3135 が作れるものとする.このとき,作られた数字が 5 桁以下の数字となる確率は であり,作られた数字が 5 で割り切れる確率は となる.

(2)  a+b> 16 かつ c =5 となるように 3 つの玉を取り出す場合は,全部で 通りある.

(3)  x についての関数

f( x)= ax2 +bx +c

を考える. f( x) x = のときに最小値 をとる. <-1 となるような確率は である.さらに, x についての関数

g( x)= -cx 2-b x+c

を考える. g( x) x = のとき最大値 をとる. <-1 となる確率は である.また となる確率は である.

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2月7日実施

易□ 並□ 難□

【4】 空間の 4 A ( 2,1, 0) B ( 2,-1 ,0) C (0 ,-1,0 ) D (0 ,1,0 ) および,方程式 z =2 で表される平面上の 4 A ( 4,1,2 ) A ( 4,-1, 2) C ( 2,-1, 2) D ( 2,1,2 ) を頂点とする角柱を S とする.このとき,正方形 A B C D は,正方形 ABCD をベクトル ( 2,0, 2) 分だけ移動したものになっている.また,点 E ( 4,0, 0) および Q (0 ,0,2 ) をとり,底面が x y 平面上の三角形 ABE 頂点が Q の三角錐を T とする.

(1)  t 0 t2 なる実数とする.方程式 z =t で表される平面と S および, T との共通部分を考える.その共通部分の任意の点 P ( x,y,t ) に対して, xy 平面上の点 P ( x,y,0 ) を考え,点 P の全体をそれぞれ St Tt とする.このとき, S t は不等式 t xt +2 | y| 1 で表される領域である.また, Tt

A ( , ,0 ) B ( ,- ,0 )

E ( ,0, 0)

を頂点とする三角形で囲まれる領域を含む領域で,その面積は である.ただし, 0 であるとする.

(2)  St T t の共通部分を V t とする.まず, 0t< のとき,頂点 E は正方形 S t の外部にあり,したがって V t は台形となり,その面積は である.次に t1 のとき,三角形 T t S t の内部と境界に含まれており, Vt= Tt となる.したがってその面積は である. 1<t のとき辺 A B S t の外部にあり, Vt T t x の部分のなす三角形となるので,その面積は となる.最後に, <t 2 のとき, St T t は共通部分をもたない.

(3) 以上の考察から, S T の共通部分 V の体積は となる.

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