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2016 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【1】  2 つの円 x 2+y2 =1 ( x-t) 2+ (y- a)2 =1 を考える.ただし, a 1 <a<2 を満たす実数とし, t は実数の範囲で動くものとする.

 このとき,この 2 つの円が共有点をもつための必要十分条件は, t

t

の範囲にあることである.

 まず,共有点が 1 つだけの場合,その共有点の座標と,その点で 2 つの円の両方に接する接線の方程式は,

( , ) y = x+

であるか,

( , ) y = x+

である.

 次に, 2 つの円が異なる 2 つの共有点をもつ場合, t の動く範囲は であり,このとき,共有点の y 座標は,

y1 =a 2+ 12 t2 a2 +t2 - t 2

または,

y2 =a 2- 12 t2 a2 +t2 - t 2

と書ける.このとき, y2 の最小値は となる.

(注: および a の式, は数である.)

2016 立命館大学 理系学部A方式
(薬学部を除く)2月2日実施

易□ 並□ 難□

【2】(1)  a b を正の数, e を自然対数の底とする. 2 つの曲線 C1 y=a ex C2 y=b x2 が,ある共有点で共通の接線 l 1 をもつ.このとき a b を用いて表すと, a= となる. C1 C 2 の接点の座標を b を用いて表すと ( , ) となり,接線 l 1 の方程式を b を用いて表すと

y= x+

となる.接線 l 1 は, b の値にかかわりなく,常に点 ( , ) を通る.曲線 C 1 と接線 l 1 および y 軸で囲まれる図形の面積を S1 曲線 C 2 と接線 l 1 および y 軸で囲まれる図形の面積を S 2 とする. S1 S 2 b を用いて表すと, S1 = S2 = となり, S 1S2 a b の値にかかわりなく一定となる.

(2)  c d を正の数とする. 2 つの曲線 C3 y=log xc C4 x=d y2 が,ある共有点で共通の接線 l 2 をもつ.このとき c d を用いて表すと, c= となる. C3 C 4 の接点の座標を d を用いて表すと ( , ) となる.接線 l 2 は, d の値にかかわりなく,常に点 ( , ) を通る.

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(薬学部を除く)2月2日実施

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【3】  2 つの数列 { an } { bn } が与えられたとし,特に b n は自然数とする.このとき,新しい数列 { cn } cn= abn n=1 2 のように定める.すなわち,数列 { an } の第 b n 番目の項を c n と定める.

(1)  an= 1 n2 bn =2n のとき, c1 = 14 c2 = 116 c n= であり,数列 { cn } の第 1 項から第 n 項までの和は である.

(2)  an =1 n b n= k =1n 1 ak のとき, c1 =1 c2 = 13 c n= であり,数列 { cn } の第 1 項から第 n 項までの和は である.

(3)  an = n( n+1) 2 そして b m a n m 以上になる最小の n とする.このとき, b1 =1 b 2=2 b3 =2 b n( n+1) 2= であり, c1 =1 c 2=3 c3 =3 c n( n+1) 2+1 = である.数列 { bn } の第 1 項から第 n( n+1) 2 項までの和は である.また,数列 { cn } の第 1 項から第 n( n+1) 2 項までの和は である.

(注: は,いずれも n の式である.)

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(薬学部を除く)2月2日実施

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【4】(1)  1 個のサイコロを 2 回続けて投げるとき, 1 回目に出た目より 2 回目に出た目のほうが大きいか,または等しい確率は である.また, 1 回目に出た目よりも 2 回目に出た目のほうが大きいか,または等しいことがわかっているとき, 2 回目に出た目が 1 回目に出た目で割り切れる確率は である.

(2) 次に, 1 個のサイコロを n 回続けて投げる場合を考える. n 回目に初めて 1 の目が出る確率は である.また, n 回目までに少なくとも 1 回は 1 の目が出る確率は である.

(3)  1 個のサイコロをくり返し投げ, 1 6 の両方の目が少なくとも 1 回出た時点で終わるというゲームを考える.このゲームが n 回目(ただし, n2 )で終わる確率を求めよう. k 回目に 1 の目または 6 の目が初めて出て,その後で,もう一方の目が n 回目に初めて出るという確率は, n k を使って となる.このゲームが n 回目で終わるとき, k のとりうる範囲は k であり,この範囲で の和をとると,求める確率は n を使って と書ける.

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