2018 京都大学 特色入試理学部

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2018 京都大学 特色入試理学部

配点20点

易□ 並□ 難□

2018年京都大特色入試理学部【1】2018105410301の図

【1】 凸五角形 An Bn CnD nEn n= 1 2 が次の条件を満たしている.

An+1 は辺 C nDn の中点,

Bn+1 は辺 D nEn の中点,

Cn+1 は辺 E nAn の中点,

Dn+1 は辺 An Bn の中点,

En+1 は辺 B nCn の中点.

右図は,五角形 An Bn Cn Dn En と五角形 A n+1 Bn+1 Cn +1D n+1 En+1 の位置関係を図示したものである.

 以下の設問に答えよ.

(1) 正の実数 α をうまく取ると,数列 {α n| An Bn | } 0 でない実数に収束するようにできることを示せ.

(2) 五角形 An Bn CnD nEn 5 本の辺の長さの和を Ln 5 本の対角線の長さの和を Mn とする.極限値 limn MnLn を求めよ.

 ただし,五角形が凸であるとは,その内角がすべて 180 ° 未満であることをいう.また,五角形の対角線とは, 2 頂点を結ぶ線分で辺でないもののことである.



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【2】 実数 a b 0a< 1 および 0b <1 を満たしている.このとき,次の条件(C)を満たす 2 つの整数 m n が存在することを示せ.

(C)  xy 平面において,点 (m +a,n+b ) を中心とする半径 1 100 の円の内部が, y=x2 のグラフと共有点を持つ.

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【3】  n を自然数とする.投げたとき表裏の出る確率がそれぞれ 1 2 ずつであるような硬貨を用意し,この硬貨を 2n -1 回投げる.このとき, 2n-1 k2n -1 である自然数 k のうち少なくとも 1 つが次の条件(*)を満たす確率を pn とする.

(*)  n 以下のすべての自然数 m について, [k 2n-m ] 回目の硬貨投げの結果は表である.

ただし,実数 x に対して, [x] x より大きくない最大の整数を表す.

 例えば, p1 は硬貨を 1 回投げて表が出る確率を表すので, p1= 12 である. p2 は,硬貨を 3 回投げて,「 1 回目と 2 回目がともに表」であるか「 1 回目と 3 回目がともに表」であるかの少なくとも一方が成り立つ確率を表すので, p2= 38 である.

 以下の設問に答えよ.

(1)  pn+1 を. pn を用いて表せ.

(2)  rn= 2pn- n とする.すべての n に対して rn 3 が成り立つことを示せ.

(3) すべての n に対して

2n+ 3+logn pn 2n+ 3

が成り立つことを示せ.

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【4】 自然数 k n は互いに素で, k<n を満たすとする. n 項からなる数列 a1 a2 an が次の 3 条件(イ),(ロ),(ハ)を満たすとき,性質 P (k,n ) を持つということにする.

(イ)  a1 a2 an はすべて整数.

(ロ)  0a1< a2<< an<2n -1

(ハ)  an+1 an+k an+ j=aj 1 jk で定めたとき, n 以下のすべての自然数 m に対して 2a m-am+ k 2n -1 で割り切れる.

以下の設問に答えよ.

(1)  k=2 かつ n=5 の場合を考える,性質 P (2,5 ) を持つ数列 a1 a2 a5 をすべて求めよ.

(2) 数列 a1 a2 an が性質 P (k,n ) を持つとする. ak+1 -ak=1 であることを示せ.

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