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【3】 を正の実数とする,このとき,実数に対して,次の条件により数列を定めることを考える.
(A) (B)
ここで,ある自然数に対してとなる場合,の値を漸化式(B)によって定義することはできないので,このときは上記の数列を第番目の項で停止させ,これをこの数列の末項とする.このように,条件(A),(B)により定まる数列において,ある自然数についてとなるとき,を漸化式(B)の不都合な初項と呼ぶことにする.例えばのとき,となるので,は漸化式(B)の不都合な初項である.以下の設問に答えよ.
(1) ならば,漸化式(B)の不都合な初項は無限に多く存在することを示せ.
(2) とする.実数が漸化式(B)の不都合な初項であるとき,次の不等式を示せ.
(3) 次の命題(P)が成り立つような実数がの範囲に存在することを示せ.
(P) 任意に自然数を与えるとき,漸化式(B)の不都合な初項であって,不等式
を満たすものが存在する.