2022 東京理科大学 薬学部B方式2月7日実施MathJax

Mathematics

Examination

Test

Archives

2022 東京理科大学 薬学部B方式

2月7日実施

配点25点

易□ 並□ 難□

【1】  1 から 12 までの番号が 1 つずつ書かれた同じ大きさの 12 個の球が入った袋がある.この袋の中から球を 1 つ取り出し,球に書かれた番号を調べて球を元に戻す試行を T とする.いま,数直線上の原点に点 P がある. 1 T を行い,取り出した球の番号が素数のときは,点 P を正の方向に 2 だけ移動させ,それ以外のときは, P を正の方向に 1 だけ移動させる. n 回目 n=1 2 3 T が終わったときの点 P の座標を x n とし, x1 x2 x3 の中に n が含まれる確率を p n とする.また, x0= 0 p0= 1 とする.

(1)  p1= p2= である.

(2) 関係式

pn+ 1+ p n= n=1 2 3

が成り立つ.

(3)  qn= pn- n=1 2 3 とおくと,数列 { qn } は公比が - である等比数列となる.

(4)  x0 x1 x2 の中に n -1 n がともに含まれる確率は

{1-( - )n } n=1 2 3

である.

2022 東京理科大学 薬学部B方式

2月7日実施

配点25点

易□ 並□ 難□

【2】  m n を自然数とし, log は自然対数を表す.

(1)  m=10 とする.このとき,

k=1 mk (k +1) =

であり,

k=1 mk (k+ 1) (k+ 2)=

である.

(2)  m=20 とする.このとき,

k=1 m 1k( k+1) =

であり,

k=1m 1k( k+1) (k+ 2) =

である.

(3)  Tm= k=1 m 1n+k とおくと

limn T 40n =log

である.

2022 東京理科大学 薬学部B方式

2月7日実施

配点25点

易□ 並□ 難□

【3】 座標平面上に,原点 O を中心とする半径 1 の円 C 1 があって,半径が 1 である円 C 2 と点 A で外接しているという. C1 C 2 の共通接線のうち点 A を通らない共通接線の 1 つを l とする.円 C1 C2 と共通接線 l によって囲まれた領域(境界線を含む)を D 1 D1 内(境界線を含む)の点 O 1 を中心とし,円 C 1 C2 および l と接する円を C 3 とする.さらに,円 C 1 C3 および l によって囲まれた領域(境界線を含む)を D 2 とし, D2 内(境界線を含む)の点 O 2 を中心とする円を C 4 とする.

(1) 領域 D 1 の面積は - π である.

 また,円 C 3 の半径は である.

(2)  θ=∠O O1 A とすると, D2 の面積は

- π- θ

と表される.また,円 C 4 が円 C 1 C3 および直線 l に接するのは, C4 の半径が のときである.

 点 A を中心とする円 B 0 の半径を とする. B0 に内接する正方形を S 1 その面積を p1 正方形 S 1 に内接する円を B 1 その面積を q 1 とする.そして,正方形 S i に内接する円を Bi Bi に内接する正方形を S i+1 Si+ 1 に内接する円を B i+1 とし,正方形 S i の面積を pi B i の面積を q i とする.ただし, i=1 2 3 である.

(3)

p1 =

q1= π

である.そして

i=1 (p i+q i) = (π + )

となる.

2022 東京理科大学 薬学部B方式

2月7日実施

配点25点

易□ 並□ 難□

【4】 関数 f (x )=x g( x)= x 22 とする.このとき,原点を O とする座標平面上において,直線 l 1y =f( x) と放物線 C y=g (x ) を考える.

(1) 直線 l 1 と放物線 C によって囲まれた部分を x 軸の周りに 1 回転させてできる立体の体積は π である.また,直線 l 1 と放物線 C によって囲まれた部分を y 軸の周りに 1 回転させてできる立体の体積は π である.

(2) 直線 l1 上の点 P l 1 と直交し,かつ放物線 C と異なる 2 つの共有点をもつ直線を l 2 とする. C l 2 の共有点のうち x 座標の大きい方を Q とし,点 P Q の距離を s 原点 O P の距離を t とする.

(a) 点 Q x 座標を q とすると q >- であり, s t は, q を用いて

s= | q q2| t= | q+ q2 |

と表される. s が極大値をとるとき,直線 l 2 の方程式は y =-x+ である.

(b)  h( x)= -x+ とする.連立不等式

yf (x ) yg (x ) yh (x)

が表す領域(境界線を含む)を D とする. D を直線 y =f( x) の周りに 1 回転させてできる立体の体積は π である.また, D を直線 y =h( x) の周りに 1 回転させてできる立体の体積は π である.

inserted by FC2 system