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2022 気象大学校 記述式問題

易□ 並□ 難□

【1】 以下の設問に答えよ.

(1)  0t π のとき,方程式 2cos 3t+1 =0 を解け.

(2) 実数 t に対して, x=cost とする. cos3t x を用いて表せ.

(3) (1),(2)の結果を用いて

cos2 9π+ cos4 9π+ cos8 9π cos 29π cos 49π +cos 49π cos 89π +cos 89π cos 29π

の値をそれぞれ求めよ.

(4)  θ= π9 として,数列 { an}

a1=sin 2θ

an+1 =-4a n(1 -an ) n= 12

で定める.

(ⅰ)  {an } の一般項を求めよ.なお, θ を用いて解答してもよい.

(ⅱ) 数列 { bn} を, {an } を用いて

bn= a1+a 2++a nn n= 12

で定める.このとき,極限値 limn b n を求めよ.

2022 気象大学校 記述式問題

易□ 並□ 難□

【2】 点 O を中心とする半径 r の円 C を考える.以下の設問に答えよ.

(1)  3 P Q R C 上を動くとき, PQ PR4 r2 を示せ.また,等号成立条件を求めよ.

(2)  C 上の二つの定点 Q R を, O Q R が同一直線上に並ばないようにとり, C 上の点 P が,次の条件

(A) P Q R が互いに異なり, ∠QPR は鈍角」

を満たすように動く.線分 QR の中点を M とし, OM= a PM= b QM= c |a |= t とする.

(ⅰ)  |b | の最小値を r t を用いて表せ.

(ⅱ)  PQ PR | b | |c | を用いて表せ.

(3)  C 上の 3 P Q R が条件(A)を満たしながら動くとする.このとき, PQ PR の最小値を求めよ.また, PQ PR が最小となるときの ▵PQR の面積を求めよ.

2022 気象大学校 記述式問題

易□ 並□ 難□

【3】 放物線 L 上を動く点 P (x1 ,y1 ) の時刻 t における座標が

x1=t y1= 12 t2

で与えられているとする.以下の設問に答えよ.

(1) 点 P の時刻 t における速度

v= (d x1dt , dy1 dt)

及び速さ v (t)= |v | を求めよ.

(2) 時刻 0 から t までの間に点 P が動いた道のり s

s=s( t)= 0tv (u) du

で与えられる. s(t ) の逆関数 t (s) を用いて, t の関数 f( t) s を媒介変数とする表示 f (t( s)) を得る.このとき,合成関数及び逆関数の微分法を用いると, v(t )0 のとき,

df ds= dfdt dt ds= 1 dsdt df dt =1v (t) dfdt =f (t) v(t )

により, s による f の微分 df ds の, t を媒介変数とする表示が得られる.

 このことを利用して,ベクトル

p= (d x1 ds, d y1ds )

を, t を用いて表せ.また, |p |=1 であること,及び, p v が平行であることを示せ.

(3) ベクトル

q= ( d2x1 ds2 , d2y 1ds2 )

を, t を用いて表し, q p が垂直であることを示せ.また, ρ(t )=1 |q | と定めるとき, ρ(t ) t を用いて表せ.

(4)  t>0 とする.放物線 L 上の点 P における法線を N とし, N 上の点 Q (x2, y2)

|PQ |= ρ(t ) かつ x2 <x1

を満たすようにとる.このとき, x2 y2 をそれぞれ t を用いて表せ.また,点 Q の速度

w= (d x2dt , dy2 dt)

を, t を用いて表し, w v が垂直であることを示せ.

(5) 点 P t>0 の範囲で放物線 L 上を動くときの点 Q の軌跡 C を求め, L x>0 の部分と C を座標平面上に図示せよ.

 ただし,点 P Q と法線 N の関係が分かるように,適当な点 P を選び,対応する点 Q 法線 N も併せて図中に示すこと.

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