はじまりはPDFに対する誤解でした

 PDFにしなかった理由として,最初のうち,ファイルサイズが大きくなる,と考えたことがあります. 実際には,PDFでも,元がテキストデータならファイルサイズは必ずしも大きい訳ではないので, これはあまり理由になりませんね.そのほか,アンカータグがつけられない, とか,リンクがはれない,とか,検索に限界がある,とか,と考えたのですが, どれにしてもPDFでまったくできない訳ではないようです.

ほんとにPDFにはできないことは?

 PDFにはできないこと,としては,文字サイズは変えずにページサイズを変更することくらいですかね. でも,これは結構いいですよ.A4サイズでもB5サイズでも,文字の大きさを変えずに好きなサイズで印刷できます. 印刷については,私自身は気に入っています.皆さんもぜひ一度印刷してみて下さい.

 さらに付け加えると,このサイトではレイアウトについてできるだけCSSを利用しています. くわしくは「CSSの利用」を読んでいただきたいのですが,おかげで,フォントなどについて 一括で変更が可能です.文字が小さいと思ったら,CSSの記述に手を加えるだけですべてのファイルの フォントを拡大できます.これはPDFにはできない技ですね.

 得意げにCSSについて書いていますが,本当はまだ勉強したばかりで よくわかっていないことがたくさんあります. 印刷の際,フォントサイズを10ptに固定してあるのですが, 印刷のときにはユーザ側で拡大縮小できるといいですよね. 多分可能だと思うのですが,まだ実現できていません.

Htmlの欠点

 もちろんHtmlにも欠点があります.

 一番問題なのは,表示の具合がユーザの環境に左右されることです. 作成者の意図通りに表示されているかどうかが確実ではありません. とくに,どんなフォントで表示するか,については,ユーザ環境に インストールされているフォントに依存するので,大問題です.

 また,ブラウザのバージョンアップなどでトラブルが起きる可能性があります. 実際,FireFoxがVer3になったとき,表示がおかしくなって困りました.

 それから,Mathmlを使っているため, インターネットに接続している環境でないと表示できない,という問題もあります.

InternetExplorerで閲覧できない!

 話はPDFからそれますが,私のサイトの問題のひとつは, FireFox以外のブラウザでは閲覧できないことです. 世の中の大勢はIEですから,多くの人に見ていただくにはネックですが, 今のところ,手がありません.

 IEとMathplayerで数式を表示することはできるのですが, 私のサイトの場合,明朝体とゴシック体を区別しており, さらにMathmlの中にもCSSを使ってレイアウトしているところがかなりあります. よりよい表示を優先すると, IEとMathplayerの組み合わせでは使い物になりません.

ページ外リンク,サイト外リンク

 このサイトを作り出してからあと, HTMLで作ったためのメリットを一つ発見しました. それは,問題から問題へ,また問題から解答へのリンクが簡単につけられることです.

 もちろん,PDFでもファイル内で別のページへのリンクをつけたりすることは可能です. ですが,PDFファイルの外からPDFファイルの中の特定の問題にリンクを貼る, というのはかなり難しいのではないでしょうか. でも,HTMLであればそんなことは訳なくできてしまいます.

 私のサイトの場合,すでに1問ごとにアンカータグがつけてありますから, ダイレクトに見せたい問題に飛ばせます. また,サイト外のページから特定の問題にリンクをはることも簡単です.

 こうした点は,将来,問題と解答を複数のサイトで共有するときに多いに役立つと思います. それによって膨大なデータを自在に使える状況ができるでしょう.

まだまだ書くことがありそうだけど

 久しぶりにまじめに文章を書いているのですが,なんだか思うように書けません. ここまでの文章を読むと,このサイトじゃだめ,みたいに思いますよね. これは書きかけということにして,同志社大学の問題を作る方に進みます. そのうち続きを書きますので,お待ちください.


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